3331  グランドオープン記念展|3331 Presents TOKYO : Part 1

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谷門美術
若手作家の発掘を積極的に行い、世界にプロモーションするコンテンポラリーアートギャラリー。取り扱い作家の展覧会の開催や国内外のアートフェアへの出展だけでなく、アートプロデュースサロンと題したレクチャーの開催や印刷物の制作なども行い、アートにまつわるネットワークづくりを行っている。
http://tanikado.com/

Arts Chiyoda 3331は単なるアートセンターではなく、世代も性別も、ジャンルや形式も異なる様々なクリエイター、アーティストたちの作品がそれぞれのスペースで見られ、同時多発的に多くのイベントが行われるGMS/ジェネラルマーチャンダイズストアのような形式のスペースですから、多種多様な「東京」へのアプローチが展示されることを期待しています。
谷門美術からは、表層的で夢想的、また実態のつかめない町として「東京」をとらえ、希薄なイメージや目に見えないもの、実感のない日常や流動的におこる現象などを制作の源泉とした若手作家3名をご紹介いたします。(谷門彩子)
<選出作家>黒宮菜菜、鶴見幸代、山下耕平

 

黒宮菜菜|Nana KUROMIYA
1980年 東京都生まれ
2009年 京都市立芸術大学大学院修士課程修了
現在、同大学院博士課程在籍中
主な展覧会歴
2010年 個展「流彩の幻景」INAXギャラリー/東京
2009年 個展 谷門美術/東京
   「ART AWARD TOKYO」行幸地下ギャラリー/東京
2008年 個展 谷門美術/東京

「無題」2010
mixed media
Courtesy of Tanikado Arts

 高校生のころ「無限の可能性」という言葉を度々耳にした。今ではいつ誰が言っていたか定かではないが、この言葉がつねにわたしの周りに飛び交っていたように記憶している。東京に生まれ育ったわたしは、いつも多種多様な人に囲まれて、遊ぶ場所にも困らなかったし、新しいとされるものにも常にリアルタイムで関われていた。たしかに、東京での生活は「無限の可能性」に満ちているようにみえる。だが同時に、わたしは、自分の前に無限に広がる選択肢(付き合う人にしろ、遊ぶ場所にしろ)を確信を持って選び出せているのか、いつも怯えて過ごしていたようにも思う。何の制約も何からの抑圧も受けずにいて、すでに「選択の自由」が確保されていたわたしたちに、いまさら「無限の可能性」に喜びもない。むしろわたしにとっては、何やら途方もなく広く想像もつかない世界にポイと投げ出され、そのなかでウロウロと彷徨っているような恐怖をともなうものであった。「無限の可能性」というこの言葉は東京を象徴している。すくなくともわたしにはそう思われてならない。そして、わたしたちにひたすらに漂うことを強いているようにも思うのだ。

 

鶴見幸代|Sachiyo TSURUMI
1978年 茨城県生まれ
2004年 東京藝術大学大学院美術研究科修了
主な展覧会歴
2009年 個展「Tuning」谷門美術/東京
2008年 個展PYO Gallery/ソウル
2007年 個展「左目のいちじく 右目の太陽」magical, ARTROOM/東京
2006年 個展 Gallery A.A.A./パリ

「嵐」2009
lambda print
Courtesy of Tanikado Arts

 

山下耕平|Kohei YAMASHITA
1983年 茨城県生まれ
2010年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了
主な展覧会
2009年 個展「lost」谷門美術/東京
    個展「ケルン・現在位置」INAXギャラリー/東京
    グループ展「New Direction #1 exp.」トーキョーワンダーサイト/東京
2008年 個展「Cairn」ギャラリーメゾンダール/大阪

「Anseilen (cairn)」2010
acrylic on canvas
Courtesy of Tanikado Arts

京都に住んで早いもので今年で12年になります。
それ以前は茨城県で暮らしていたので、関東に15年、関西に12年ということになります。関東で生活していたと言っても、北関東の茨城県の中、さらに北部に住んでいたので、「東京」は地理的に見てもさほど近いものではありませんでした。もちろん京都からはそれよりも遠いところにあるので、いつでも私にとっての「東京」は遠い場所であったと記憶しています。
とは言うものの、憧れの地という感覚を持ったことはありません。もちろん文化・経済の中心地でありますが(特に大阪が近くにあるので強く感じます)、そこには「現在」は存在しているが、その先の新しい動向や未来を見つけることは難しいことのように感じます。逆に、京都という閉鎖された、独特な空気を持つ場所にこそ新しい何かが生まれる予感を常に感じています。
しかし、やはり「東京」にはとてつもなく強力な「現在」が存在していることは疑いようがない気がします。

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